【ビジネス・経営・環境変化・教養に生きるAIの話】
ライター 半田孝輔
まずはAIに触れて、ほどほどに使い、知ろう

そう、実体のある「人」ではなく、実体なき「AI」というなんとも捉えどころのない存在が相手。私自身、ライターや編集者という仕事柄、鮮度の高い情報に触れ、活用しているのが望ましい身ですが、実のところ最新テクノロジーやガジェットの類には疎いという欠点があります。ですので、ある意味ではこのコラムを読まれる方々とともに歩み、お詳しい方からは「そんなことも知らないのか」と指摘をいただくこともあるでしょう。AI素人である私が、どうAIを捉え、独自の活用法を編み出していくのか、皆様の役に立つようシェアできればと思います。
AI自身が人間との「誤差」を縮めている
さて、OpenAI社が提供する対話型生成AI「ChatGPT」の影響もあり、この2年ほどで生成AIの認知は爆発的に広がりました。AI(人工知能)そのものは以前から私たちの身の回りのものに活用されてきました。PCやスマートフォンはその最たるものでしょうし、SiriやAlexaのようなユーザーをアシスタントする機能は“学習して成長する”というまさにAI技術が用いられています。その学習・進化するスピードが急速に進んだことにより、ChatGPTをはじめとする生成AIの「生成(=出力)」の精度も高くなっています。
話題になりはじめた当初こそ、「(写真・動画・デザインの)再現力が低い」「質問に対して回答された情報が誤っている」など、その活用に疑問の声があがっていましたが、AI自身が大量の失敗を重ね、解析を行ったことで(つまりAI自身がPDCAを超高速で回したことによって)、私たち人間が「誤差」と感じる部分を急速に縮めています。普段から生成AIに親しんでいる方は実感するところが大きいのではないでしょうか。

AIとのコミュニケーション

今ではChatGPTのほかにGeminiやClaude、Perplexity AIなどなど対話型のAIも数多あり、正直何をどのように使えばいいのかわからない状態の方が多いかと思います。
ただ、私自身も同じようななかで、どう活用するかとなったとき、まずは「自分の仕事に関わるものを徹底的に使い倒してみよう」「精度の良し悪しは置いといて、慣れるために手近なものを使ってみよう」と決めてみました。
私はインタビュー音源をもとに記事を作成することが多いため文字起こし作業が発生します。これがすごく手間のかかるものでして。ですが、これも今ではAI技術による自動文字起こしアプリがあります(私は現在CLOVA Note一択です)。また、日頃からGoogleのアカウントを用いて仕事をすることが多いので、対話型生成AIはGeminiを試しに使いはじめ、AIとのコミュニケーションを楽しんでいます。
今回はこのあたりで締めさせていただきますが、次回からはそれらを活用して得られた洞察などを共有できればと思います。
